2012.01.18

ほんわかした空気の中に若干の緊張感、
初めましての静岡に一二三が歌い出す。
ボーカルのテルミ、キーボードのメグ、パーカッションのヒロ、そしてサポートにギターのナオキの4人、手拍子を重ね始まった歌は山岳民族の歌声のような”特別な”響きで耳を惹き付ける。
一曲目は『一二三のうた』でご挨拶。
その時は、まだステージとオーディエンスの間には距離があった。
なかなか控えめのお客さん、様子を伺いながらの一二三、
その距離感は一曲終わるごと大きくなる拍手に比例しながら縮んでいった。

一二三の歌はどれもストーリー性が高い。
絵本を読んで聞かされているような気持ちになる。
友達どうしのケンカのうたや、ごはんのうた、結婚のうた、、、
かわいらしい世界観の中に道徳が腰を据えているところがちゃんとしてる。
ホンワカしながら納得させられる。
そんな一二三の歌にだんだんハマっていくお客さん。
最後は『いのち』のうた、命ある事への感謝をストレートにうたった歌。
テルミのソロヴォーカルから始まり、最後はピアノの旋律が壮大なドラマを描く一大楽曲で締めくくってくれた。

キセルはこれまた淡々と、
マイペースに音を鳴らし始める。

一曲目は『近未来』、ライヴアレンジで聞かせてくれた。
流石、PAが専属で付いて来てるだけあって出音もバッチリ、
打ち込みのトラックの一音一音、ギターとベースと二人の歌、キセルサウンドが見事に立体化して表現されている。
あの独特の浮遊感をライブで体験する気持ち良さ。
パーティーミュージックと言うよりはインナーリスニングな印象の音楽だが、
やはり生で聴くのが最高だ。

中盤は「キセルの中でも数少ない速い曲を、、、」
と、四ツ打のアップテンポな曲を披露。
BPMは速めだが、テンションは相変わらず、淡々とキセルの”ビート”を刻む。
改めてその独創性に気づかされる。
途中、ノコギリを演奏したり、高田渡の『おなじみの短い手紙』をカバーしたり、つかみ所の無いなごみ深いMCを挟みながら、遊び心も見せつつ、ポカーンとした世界観の中ですっかり音酔いさせてくれた。

数々の名曲も聴かせてくれたり、アンコールも2曲やってくれたり、ファンの期待にもしっかり応えるナイスプレイ。
なんだか良い湯加減の温泉に浸かっている様な、ずっと入っているとついついのぼせてしまいそうな、そんな気持ち良さが身体に染みて来る。
余韻もしばらく続きそうだ。
キセルと一二三、二組ともユニークな存在感でオリジナルの音世界を見せてくれて、
今までのONEには無かった、新しい空気のパーティーになった。
上がらず、浸る。その気持ち良さ。
「音楽」というモノと「あなた」というヒト、
“楽しみ”というのはその間にあって、そのカタチは果てしない。
『YOU!! MUSIC』
2012年はいろんな楽しみ方を発見していきたい。
キセル、一二三、お客さん、いつもとは一味違ったONE、特別な夜に鳴りました♪
皆様、本当にありがとう♪
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